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ミシン糸で手縫いしてもいい?

カラフルな糸@photoAC
@photoAC

手縫いをするとき、手持ちの手縫い糸では色がないな、とふと気付くことがあります。
そんなとき、手持ちのミシン糸に丁度いい色があったなら、私たちはきっとその糸で手縫いをするでしょう。

もちろん、ミシン糸を使って手縫いをしても大丈夫。

では、なぜミシン用と、手縫い用で糸がわかれているのでしょう?
分かれていると気になるもの。

ミシンと手縫いで違うのは、ねじる方向

@GAHAG

ねじるといいましたが、正確にはこれを「撚り」といいます。撚りは、糸に強度を持たせるための方法です。

そして、ミシンと手縫いでは、糸の撚り方向を変えた方が、糸のトラブルを防ぎやすくなります。(糸割れ・糸切れ・もつれなどです。)これが、ミシン用と手縫い用で糸が分かれている理由です。

糸が切れたり、絡まったりするのをなるべく回避しようとした結果、

  • ミシン糸→左回り(繊維の世界では「Z撚り」と呼びます)
  • 手縫い→右回り(繊維の世界では「S撚り」と呼びます)

といったように、ねじる方向が異なっています。

へぇ。

撚りが違うんだ。そっかそっか。

で、終わりそうですよね?

ミシン糸を手縫い糸として代用するときのコツ

手縫いする女性@gemini

ミシン糸で手縫いをして困ることは、すぐに糸が絡まってしまうことですが、撚りの違いが糸の絡まりを助長していることがあります。

そこで以下のコツをご紹介します。知っておくだけで、縫いやすくなるかもしれません。

糸を短くして縫う

経験的に洋裁をする方は、自然とやっているかもしれません。

このコツは、調べるとすぐに出てきます。
糸の製造会社「フジックス」のサイトでも紹介されていますが、一応ご紹介します。※

糸を短くしていれば、縫っている間に撚りの影響が出にくくなります。反対に、長い糸では撚りの影響が出やすく、絡まりなどにつながることがあるのです。

針をなるべく回さない

手縫いのしかたにクセがあると、撚りを助長してしまうことがあります。

私はいつも、ミシン糸を短くして手縫いをしているにも関わらず、糸が絡まることにいささか不満がありました。

ところがあるとき、繊維の勉強をしていてふと気づいたのです。「もしかして、私、針を回しているから絡まっているのでは?」

案の定、私は針を無意識に一定の方向に回して縫っていたようでした。ためしに、針をなるべく回さないように意識して手縫いをしてみたところ、糸の絡まりは改善したのです。

糸は「撚り」が弱くても強くても、絡まる

ここで面白い参考があります。※

「糸の撚りは、弱くても絡まるし、強すぎても絡まる」

ということ。
糸が絡まるのなら撚りをなくせばいいと思っていた私は、これを知って驚きました。

さきほどの私の経験からも、この内容は納得するところ。

糸の世界は深く繊細。これからは、少し安心して、ミシン糸で手縫いができそうです。

※<参考URL>

株式会社フジックス
糸の撚り(より)について解説しています。
ScienceDirect
「撚糸」のひみつ
ヤマナシ産地の織物は、風合いの良さ、上質さで知られていますが、 その良さを陰で支えているのが、 「撚糸」 です。 今日は、糸の撚り、 「撚糸」 にスポットを当ててご紹介したいと思います。 糸というのは、ふつう 撚られた繊維の束 でできていま…

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