「この服ポリウレタンが入ってるから適度に伸びて、着心地いいんだよね。」みなさん、ポリウレタンにはそんなイメージありませんか?
ポリウレタンは、それは本当に、現在さまざまな服の素材に使われています。ただし、ポリウレタンが混ざっている服は、長くは着られないかもしれません。信じるか信じないかはあなた次第です…
品質表示に「ポリウレタン」をみつけたら

「ポリウレタン」と呼ばれる素材は、伸びる素材としてよく利用されています。
靴下にはほとんどに使われていますし、今は伸縮性のあるニット服が好まれるので、ニット地の中にポリウレタンが含まれていることが多いです
服の左脇には、品質表示のタグがついていますので、一度お手持ちの服がどんな素材で出来ているのか見てみましょう。
実はこのポリウレタン、寿命が他の繊維と比べてとにかく短命です。
ただ、この記事を読む前にご注意いただきたいのは、“寿命が短い”のであって、その素材が“悪”というわけではありませんので、誤解のないよう読み進めていただけたらと思います。
ポリウレタンの寿命は2~3年

ポリウレタンは、ゴムのように5~6倍にものびる、他の繊維にはない唯一の伸びる繊維です。
またポリウレタンは、合成皮革としてもよく使用されている素材です。靴やかばん、ソファなど様々なアイテムに使用されています。
しかしポリウレタンは寿命が2~3年と短く、劣化が進むとボロボロに取れたり、ギトギトしたりと、修復が不可能な状態になります。
これは、ポリウレタンが水分や熱、紫外線などによりそれが分解されることで起こります。つまり、空気中の水分や、暖かい温度・日光などで、分解は簡単に始まってしまうのです。
店頭に並んだころには、すでに劣化は始まっている
経年劣化といい、商品の前段階、素材として生産された時点で、すぐに劣化は始まります。これはポリウレタンに限ったことではありませんが、ポリウレタンはとくに経年劣化による状態悪化が激しい部類に入ります。
歳をとるのを止められないのと一緒で、これは手洗いやドライクリーニングをしたからといって止められるものではありません。
売れ残った去年の服が安く手に入ったとしても、ポリウレタンが入っている場合は1~2年使用できればいい方だと、あらかじめ思っておいた方が無難です。中古品の場合はさらに注意が必要で、なるべくポリウレタンが入っていないものを選びましょう。
この特徴を知らないで購入するのと知って購入するのとでは、今後数年で起こってしまう悲劇に対応できませんから、知っておいて損はありません。
伸縮性があるポリウレタンは着心地が良い

あまりポリウレタンの注意点ばかり書いていると悪者に思えるかもしれませんが、ポリウレタンは着心地の良さが抜群な素材です。そして2~3年はちゃんと使えるのですから、2~3年で買い替えるようなものであれば問題はさほどありません。
重要なのは、その特性を知ったうえで決断をすることです。店頭や通販サイトでは、こんな情報をわざわざ教えてはくれません。
値札だけをみて服を買う、そんな時代はすでに終わりました。
品質表示に「ポリウレタン」という文字を見つけたら、自分が使う用途と見合っているかしっかり考えてから購入しましょう。
他にも気になる季節の悩みはこちらのコラムで紹介→【原因はアレだった!”毛玉”と上手に付き合う方法】/【軽くて分厚い、ボンディング生地のメリット・デメリット】/【静電気を起こさない服のルール】
2026.5.17 追記・編集
-参考URL-日本繊維製品・クリーニング協議会 https://nichisenku.jp/accident/jiko15/
-参考文献-わかりやすい アパレル素材の知識第3版 一見輝彦 著
アパレル素材 服地がわかる事典 野末和志 著
テキスタイル事典 ナツメ社 関間正雄監修



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