
個人でモノを作って売る時代、どんなモノづくりであっても、悩みや不安はつきものです。
現在成功しているどんなすごい人でも、順風満帆な成功の道を走ってきたなんて人は、ほとんどいないのではないでしょうか。彼らにだって、様々な奮闘があったはず。
今回は、モノづくりのプロが書いた本をご紹介します。
その道を辿ってきたプロの言葉は、壁を乗り越えるためのヒントを与えてくれるかもしれません。
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プレイステーションの生みの親が伝える「創造する人の時代」

日経BP/茶谷公之(1,760円税込)
昨今、個人でモノづくりを提供する人がどんどん増えてきました。ここにAIも加わり、この流れはどんどん加速していきます。
「ビジネス」であるということ
今の時代、趣味からビジネスにつなげたい人は多いかもしれません。
「趣味じゃないからね」
これは世の中の誰しもが、そんな人に投げかける言葉です。そしてこの本も例外ではありません。
著者は、
モノづくりを「趣味」ではなく「ビジネス」としてすべて話をしています。
「経営視点」が必要であること、また個人のアイデアについてなど、チームと個人を行き来しているような感覚のする本です。
Amazonでびっくりするほど高評価なのは、モノづくりの辛さを知っている人が、それでもなげかけてくれる言葉に勇気が持てるからだと、私は思います。
「やめない」

モノづくりをする中で、一番、いや間違いなく誰しもが思ったことがあるのではないでしょうか。
「やめようかな」
不安からくるこの言葉は、本人をとことん追い詰めます。好きなだけではやっていけない、食べていかなくてはいけないのですから、非常にシビアな世界なのかもしれません。
芽が出なければ、周りはいつだって噂をします。本人は、いつだって孤独です。
そんなときに、一人でもいい、「やめないで」と声をかけてもらったら、あなたは頑張り続けることができるかもしれません。
こんな時、やめなくていいときもあるよ、と著者の茶谷さんは教えてくれます。
「やめないでね」私の体験談
私は地方の大学出身で、アパレル関係の専門学校には行っていません。
私が服の世界に飛び込んで思ったことは、服の世界は(デザイナーはそこまでではないようだが)、学生時代にそのレールにのってきた人が働けるようになっているようだということでした。
世間のレールからも、アパレルのレールからもはみ出ている私は、非常に孤独な時間を過ごすことになりました。
その中であった体験談です
それは、パターンの勉強をするために東京へ出張したときのことでした。パターンを教えてくれる先生のうち、2人が私のような専門学校の卒業生ではないことを知りました。
「大丈夫よ、俺も専門出てないから。ね、〇〇先生?」「え?あ、そうですよ。僕なんて全然畑違いでしたから。」と、もう一人の先生は答えました。
「おれ、○○学部」
そう言いながら、もう一人の先生を指さすと、
「△△学部」
その先生がそう言ったかと思うと、先生の指先が今度は私の方へ向きました。とっさに、
「水産学部」
リズムよく、私も答えました。
ほらね、と先生は言い、三人で笑いあいました。
そんな先生が、ありがとうございましたと教室を出ていく私に、
「やめないでね。」
と、ふいにそう言葉を投げかけてくれたのです。何気ない言葉だったかもしれませんが、孤独で不安だった私はとても嬉しい思いがして、この言葉がどれほど心の支えになったか。
その後この本に出会い、「やっぱり」と思ったのです。
最後は情熱
彼は、やはり「モノづくりの人」なのだとわかります。この本は、すべてにおいて何だか「楽しそう」に書かれている気がするのです。
きっと、彼はモノづくりが楽しくて仕方がないのではないでしょうか。この本を執筆するにあたっても。さすがはプレステの人、だと思いました。私もそんな人になれると信じて、自分を信じて、やめないで進んでみようと思っています。

日経BP/茶谷公之(1,760円税込)
ASUKA



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