突然だが、「ホットケーキミックス粉から、”小麦粉”と”お砂糖”、”ベーキングパウダー”に、それぞれ分けてください。」と言われたら、あなたは出来るだろうか。
知っているだろうが、食品には食品パッケージの裏に「成分表示」がある。その食品が何で作られているのか、ここを見ればわかるようになっている。
では、これを服の世界にもそのまま当てはめてみてほしい。

「100%」でなければできないワケ
自宅のクローゼットには、どんなお洋服があって、それぞれどんな素材で出来ているのか、把握をしている人はいるだろうか?
よく見かける服に、例えば
「綿40%、ポリエステル55%、ポリウレタン5%」
などが書いてあるとしよう。こういった、何やら様々なものでできた服は、いわゆるホットケーキミックス粉だ。
ミックス粉を作るのは簡単で、数種類の材料を混ぜれば出来上がるが、混ざったものから単一のものを取り出すことは、非常に難しい。
現在廃品回収された服は65%が2種類以上の混紡繊維でできており、それがリサイクルの足かせになっているという事実を、あなたはご存じだろうか。※1
繊維のリサイクル研究が進められているとはいえ、単一素材であれば、より簡単にリサイクルは出来る。
服についてる「タグ」でわかる素材のこと

服には組成表示といったものがついており、その商品がどんな素材で作られているかがわかるようになっている。(家庭用品品質表示法という法律で定められている。)
私が服屋に行ったとき、周囲をそれとなく観察すると、この「組成表示」を見ている人は、まだまだ少ない。服は見た目のデザインで購入を決める人がほとんどなのかもしれない。
だがこれからは、食品と同じように、服の素材もしっかり自分の目で確認していきたい。
まだまだリサイクル途上のアパレル業界

混紡繊維のリサイクルは、H&Mさんが研究を進めているのが有名だ。近頃では、ユニクロも自社の製品を回収して繊維をリサイクルした商品を扱うようになった。
だがある資料によれば、現状では回収された衣類の7割近くは廃棄されている。※2
だからまず私たちができることは、単一素材、「○○100%」と書かれた服を買うことが、これからの未来に備えるための、ちょっとした行動になるかもしれない。
<関連記事>


参考URL
・※1 経済産業省 繊維 to 繊維リサイクルを困難にする要因:構成素材の多様性
・※2 ナカノ株式会社 衣料品リサイクルの現状と課題
・H&M よりサスティナブルな素材
・Fasion bible By Rie Miyata 驚きの発明「服の混紡繊維を分離する技術」



コメント